能登半島・仮設住宅建設現場からレポート

能登半島地震の復旧作業が続く中、我々グラウンド・ワークスからもデコスドライ施工技術者として、旧七浦小学校グラウンドに建設中である16棟の長屋住宅現場に参戦してきました。

できるだけ地域の手で地域の材料を使い、快適な住環境を提供することに挑戦しているのが今回の木造長屋復興住宅です。里山里海景観に配慮した新たなまちを整備することを目的に、市街地や市街地近郊のまとまった空地等に長屋型の木造応急仮設住宅を整備し、入居期間終了後は市町営住宅に転用することを基本とした“まちづくり型”です。そのため長期使用を想定し、性能向上が図られています。

 

 

我々は、令和2年7月豪雨の際にも熊本で仮設住宅建設のお手伝いをさせてもらいました。石川もかたちは熊本の復興住宅と大きな相違はなく、前回のノウハウが活かされています(能登は積雪を考慮し、屋根勾配が強め) 被災して住む方たちが、この仮設住宅で数年間は過ごさざるを得ないことを考えると、出来るだけ穏やかな生活を送れる住環境を用意してあげたいと思いました。

断熱材セルロースファイバーは、吸音性もあるため音に関するストレスを軽減できます。

 

現地で感じたこと

倒壊した建物が道路を塞いでいることから、それにより避難も救助も困難になったと思われます。耐震性を高めて家屋倒壊を防ぐことは、住人の命を守るだけでなく、地域防災の観点からも必要だと改めて考えさせられました。