液状化のメカニズム
能登半島地震、新潟で液状化被害が多数出ています。
国土交通省/液状化現象とは
そもそも、どんな時になぜ液状化は発生するのでしょうか?
■発生しやすい場所
・ゆるく堆積した砂地盤(締め固まっていない)
・埋立地
・地下水位が高い(水が存在)
■どんな時、どこで発生したか?
地震が発生して地盤が強い衝撃を受けたとき(震度5以上が液状化しやすい)
大規模な地震が発生した時、液状化現象による被害も発生しています。
1964年 新潟地震 広い範囲で液状化発生、標高が1m未満の低い埋立地
1995年 阪神・淡路大震災 ポートアイランド・六甲アイランド(人工島)
2004年 新潟県中越地震 信濃川の川床堆積地など、埋め立て地域
2011年 東日本大震災 浦安市など湾岸地域、田んぼを埋め立てた内陸部
2016年 熊本地震 低湿な水郷地帯、干拓地、後背湿地など
2018年 北海道胆振東部地震 造成の盛り土に火山灰が使用された宅地造成地
液状化は、水分を多く含む砂質の地盤で発生する現象です。このような地盤は、隙間に水を多く含みながらも砂粒同士がくっついている状態です。そんな状態の地盤が地震によって強く揺さぶられます。揺さぶられることにより、くっついていた砂同士が離れ、水に浮いた状態になります。バラバラになった砂の粒が沈むことにより地震前より砂が密な状態になり逃げ場を失い地面に水と砂が出てきます。
■同じ場所で何度も液状化する?
一度発生した場所は、再度液状化する可能性が高いです。
液状化により、建物の沈下や傾きがおこります。
■液状化を未然に防ぐためには
静岡県も、液状化はほぼ全ての自治体において高い可能性で発生することが懸念されています。将来の地盤トラブルを未然に防ぐため、まずは地盤調査をしていくことが重要です。
ハイスピード工法は、天然の砕石を柱状に詰め込むことで地盤そのものを強くする技術で、地盤の状況に合わせて1本1本造り上げていきます。パイル(杭)形成時の転圧作業で水平方向にも圧密がかかるため、軟弱な地盤のなかでも摩擦抵抗の高い丈夫な柱(砕石杭)が構築できます。
また砕石杭をできるだけ等間隔に配置することにより上がってきた水を建物周りにできるだけ均等に排水することができます。それにより、建物廻り(集中的に上がりやすい)で一気に水や砂を上げることによる建物の傾きを軽減できます。