数字から見る!水害の実態

新建ハウジング1月20日号掲載の【国内で発生した主な豪雨による水害一覧】

 

引用:新建ハウジング

 

国内で被害にあわれた床上・床下浸水の被害件数を見ると、2022年だけでも床上浸水被害件数7,824件。床下浸水被害件数は10,640件と驚くほど被害が多いことが分かります。

その内、静岡県で被害が大きかった9月の台風15号では、床上浸水被害5,195件・床下浸水被害が4,275件も発生しています。

近年増えている水害。もはや、誰にとっても他人事ではありません。

昨年の9月にもブログでお話させて頂きましたが、浸水の水は衛生状態が良くないうえ、臭気を放つようになります。

被害にあわれた時は、水が引いた後でもそのままにしないで被害の確認と対応が必要です。

 

木造住宅を長持ちさせるためには、腐れやシロアリを防ぐことが重要です。

水が引いても完全に乾燥するまでは、湿気が多くカビが生えやすい状態。

床下は住宅を支える大事な部分で、柱や床合板へのカビ、金物の錆びなど建物強度への影響も考えられますので、しっかり乾燥させます。また、しっかり乾燥させておかないと、湿気が溜まりシロアリにとって住みやすい環境になってしまいます。

昨年の被害事例においても断熱材がすべて水に濡れ、いつまでも乾かないため撤去しました。

 

 

【水害後カビが生えやすいところ】

・キッチン(背面の壁と接している場所)

・石膏ボード(濡れた場合は交換をおすすめします)

・合板(コンパネ、ベニヤ)

・風通しが良くない場所

 

 

その後、防カビ・除菌・防腐防蟻処理。

弊社では住宅の水に浸かった場所にジクロロイソシアヌル酸を散布して除菌・消臭対策を行います。

 

ジクロロイソシアヌル酸はプールの除菌剤としても使われコロナウイルス対策にも使われている消毒剤で安全性の高い物です。臭気もなく、人体へ安全性が極めて高いホウ酸を床下の防腐防蟻処理として施していきます。場所によっては、カビを防ぐ・抑えるためにホウ酸に『防カビ剤“防カビプラス”』を添加して散布します。

 

 

り災証明申請や支援制度に関する手続きをされる際は、ご自宅の状況が分かる写真を撮っておくと安心です。