「家づくりの見えない事」解決します!
建て替えを検討しているお客様から“地盤”についてのお問い合わせがありました。
Q・実家を取り壊して、二世帯住宅に建て替えようと思っています。
実家は昭和51年に建築したものなのですが、その時に地盤補強(金属製の杭を
何十本も地中にいれました)をしっかりやってもらってあります。今度建てる二世
帯住宅はその地盤補強の上に立てれば大丈夫でしょうか?
A・お答えします。残念ながら以前打った杭は使えません。
仮に同じ場所に建物を配置したとしても、杭の強度は施工当時と同じという
補償はできません。一般的には、鉄の杭は「腐食しろ」というものがあり、
多少の錆びや腐食には耐えうるように作られていますが、その年月は約50年
と言われております。そうすると昭和51年からすでに41年経過しているので、
約9年で強度は無くなってしまう可能性があります。
ちなみに一般的には、杭を抜いて再度新しい建物配置に合わせて地盤補強
工事を行う必要がありますが、セメントの柱状地盤改良の場合だと、完全に
抜くことは困難であり、実際には地表から1.5m付近までを取り除き、残りは
地中に残ったままになってしまいます。
これから家を建てる方は、将来の撤去のことまで考えた地盤補強工事を
選択されることをオススメします。