解体業者に聞いた!デコスドライはここがスゴい!
震災後の解体現場では、断熱材の種類によって解体作業の手間が大きく変わります。
その現状とデコスドライの優位性について、熊本地震の発生後に建物の解体作業を担当されていた方に話を聞きました。
5年経ったデコス▶▶
|断熱材の種類で解体の手間はこんなに違う!
建物を解体する際、分別してリサイクルが可能な素材には、次のようなものがあります。
まず、アルミや金属は分別されてリサイクル。コンクリートは再生採石にリサイクル。柱や土台は丁寧に手ばらしされて新たな建物の一部にリサイクル。
そして、今回デコスは熊本の公民館など公共性が高い建物へ移送し、一部に使用される予定です。ちなみに、建物に多く使われている石膏ボードは廃棄処分となります。
私は熊本地震の被災後、わずか築3年でありながら道路拡張のため撤去せざるを得ない建物を解体したことがあります。
その建物は、発泡ウレタンで断熱されていました。そのため、発泡ウレタンをケレンし、分別するために、実に1週間以上の時間を要したのです。つまり、解体作業全体の8割近くをケレン作業に費やしたことになります。
また、発泡ウレタンを木材と完全に分別することは難しく、分別されていない廃材として扱われるため、処分費も高額になりました。
|デコスドライが解体時にも優位性を発揮!
一方、断熱材にデコスドライを用いた住宅の場合、デコスの撤去回収期間を積算すると3~4日程度で可能と思われます。しかも接着材を用いない乾式工法のため、キレイに回収することができます。
また、乾式工法を用いることでデコスドライと構造材を完全に分別できるため、構造材の再利用も可能となります。さらに、防湿フィルムを省略した場合は、ビニールゴミの削減にも寄与します。
こうした解体時の分別収集の手間や処分費が、
“建てるときに選んだ素材”で変わってくる
ということに、今回改めて気付かされました。