浜松市の現場にて気密測定【漏気するポイントとその対策】
住宅内で隙間(漏気)がおきやすいポイントとは?
グラウンド・ワークスは気密測定をするだけではありません。
住環境のプロフェッショナルとして、気密測定技術者が4名在籍。
測定結果からどのような対策が必要なのか、アドバイスもさせてもらいます。
今回は、気密測定によって判明する漏気を具体的な事例からご紹介していきます。
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【漏気がおこるポイント】
―玄関/窓
一般的に引き戸は気密性が低いと言われています。
「ピューピューと風をきる音がする」との住まい手さんの声も聞くくらいです。
もちろん使い勝手が最優先だと思いますが、気密性(密閉性)とのバランスも考慮して選定してみてください。
―外壁を貫通している配管
配管廻りに防水テープが張ってありますが、防水テープで丸い配管の廻りを完全に処理することは難しいです。
雨が入ってリスクがあります。雨が入る=空気も入ると考えます。
もう一か所、外壁を通している同様の配管。このように雨・隙間風が入らないように施工性に優れたテープを貫通部周りに密着させるのが早くて簡単ですね。
―基礎の立ち上がりを貫通している排水管や給水管・給湯管
このようなところは、コンクリート面に少し大きめの穴を開けて配管を通しています。
配管まわりの隙間をウレタンフォームやモルタルで埋めておくと、床下への空気の出入りを防ぐことができます。基礎断熱工法の場合は必須です。
配管類を地面に埋めず、地盤面より上で貫通しているので、シロアリのリスクも軽減できる良い事例だと思います。
―ユニットバス
床断熱工法の場合、ユニットバス床下の断熱と気密が曖昧になりがちです。
浴室や洗面脱衣室は基礎断熱にし、その他は床断熱とするなど明確に区画分けをする必要があります。通気パッキン(空気を通す)と気密パッキン(空気を止める)の使い分けもミスが起きやすいので注意してください。
―エアコンのスリーブ配管
エアコンのスリーブ配管が外壁の耐力面材を貫通して屋外に伸びています。
貫通しているこの周りは、雨も空気も入りやすい。
このようにコーキングでしっかり処理をした方が良いです。
エアコン取付のときには、スリーブ管内部にも断熱材を充填しておくことをおススメします。
―金物接合部分
金物工法(ピン工法)の場合、金物接合部には木材にスリットが入っています。
スリット部分は空気が入りやすく、断熱欠損も生じやすい注意ポイントです。
また、屋内と屋外を貫通する金物やボルトは熱も空気も出入りします。ウレタンスプレーなどで処理することをオススメします。