気密測定のキホン(浜松市の現場にて)
家の隙間を測定する『気密測定』
測定はどのようにして行うのか?何が分かるのか?をご説明します。
―測定方法
気密測定器を1階の窓に設置します。(なるべく建物の中心に近い窓を選びます)
送風機の回転数を上げ、建物内の空気を外へ吐き出させます。屋内を真空状態にするイメージです。
建物には大なり小なりの隙間が存在します。
壁・床・屋根・窓等にある隙間から入ってくる空気量と吐き出している空気量、そして圧力差を機械で測定します。
測定により建物に存在する隙間の大きさが分かります。
建物1㎡相当隙間面積を「C値」と呼び、
C値が小さい家=隙間の少ない家 と判断できます。
できるだけC値を小さくすることで初めて計画的な換気をすることができ、断熱の効果が現れます。できればC値1.0以下にしていきたいですね。
C値:隙間相当面積
(建物の床面積1㎡あたりの隙間面積●㎠/㎡)
漏気が多い。知らず知らずのうちに隙間から空気が出入りする。
漏気が少ない。隙間からの空気が出入りしにくい。
熱損失を防ぎ、換気を計画的に行うことができるため、温熱環境と空気質がコントロールしやすくなる。
「気密測定」の流れ YouTube動画はこちらから
―気密測定を行うタイミング
・建物が完成し、お施主様にお引き渡しする完成時
・工事途中、断熱施工の前後や壁・天井の内装下地が貼られる前の構造時
構造時に行うと、目視確認や補修ができるためおすすめです
―隙間はどうやって探すか?
手や足元の体感です。風が動いているところを探します。
それ以外にも、サーモカメラを活用して色温度が違う部分を見つける。
スモークマシンを使用することもあります。
測定は、約3時間程度。
工務店様・住宅会社様向けに「気密勉強会」も開催しておりますのでお気軽にご相談ください。
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